あれはいつのお正月だったんだろう・・・。

お正月なんて彼に会えない代表的な日。
あきらめて、あきらめて・・・・
考えないようにしていた日々。

そして、そんなお正月の夜。
突然現れた彼。
少し酔っていた彼が言った言葉は・・・・

「このまま連れ去りたい」

嬉しくて、切なくて
胸が痛かった。

このまま本当に二人で消えてしまったらどうなるのだろうか（？）
と
頭の中で考えていた。
ありえない事だと分かっていても
想像する自分がいた。

あの夜。

忘れられない・・・・。

あなたへお誕生日のカードを送ってしまった。
（会社にだけど）
返事は必ず来ると思っていた・・・
でも
随分待たされた感じ。

いろいろ考えたんだと思う。
あなたの事だから
何度も書き直したんでしょ？

長い前置きがあって
少しだけあなたの心に触れた文面。

”まだ、友達にはなれないよ”　と

そっと
お祝いしている気持ちだけ伝えたかったのに
どうやら
あなたを動揺させただけだったみたい？

私にはあなたとの日々が
愛しくて、愛しくて・・・
今は
大切に
この胸に
そっと
壊れないように
抱いている。

でも
あなたをこれ以上傷つけず
思い続けるには
どうすればいいのか
どう
伝えればいいのか・・・

私も分からないでいる。

ただ
大切にしたいだけなのに・・・。

あなたに甘えたい。

私はあなたの紺の大きなコートが好き。
こんな寒い日は
あのコートの中の温度を思い出す。

あなたに会ったら
抱きしめて欲しい。
もう、何も言わないでいいような気がする。

あなたと過ごしていて
あなたを一生愛していこうと決めた時もあった。
あなた以上の人なんていないと思ったから。
誰を見ても
あなたを超える人なんていない。
「結婚」
なんて
何かの概念にすぎない。

本当に大切なのは
心から愛しているのかどうか
どんな恋でも
相手の気持ちなんて分からない。
分かるかもしれないけど
それは私のただの想像だ。
確かなものは
この気持ちだけ。

大切なのは「結婚」という形じゃない
私が私に嘘をついていないかどうかだ。

私は今でも変わらずにあなたが好き。
それは変わらない。
私は誰でもない、あなたが一番好き。

けど、決めたんだ。
あなたと結婚するのは「来世」にしようと。
その時は誰からも祝福されるカップルであるようにと。

「帰ります」

あなたがそう言うと
この部屋にその言葉が響く。
私の心に響く。

そして私は私に言う。
「わかっていること。悲しいことではない。」
そう、言い聞かせる。

こうしてまた私は心を閉じ込めていくのだろうか？
本当に辛くないの？
悲しくないの？
何と差し引けばいいの？

あなたに逢える時間が
この悲しみを上回る以上
私はあなたに逢いたいのかもしれない。

いつも最終で帰せなくて
ごめんね。

彼からのメール。
*** どこのうどん屋に行く？ ***

今日は忙しいって言ってたのに。
何で？

昨夜
会って
思いっきり
抱かれて
満たされて
死んだようにあなたの横で眠った。
これ以上
望んではいけない。
そう思ったのに
言ってしまった。
「明日も、会えない？」

言った後・・・・・・・後悔した。
彼の答えは
「明日は忙しいから。」だった。
いつもならその後に
「ごめんね」
がくる。
でも
無かったんだな。
あ〜、困ってるんだな？と思ったら
いけないことを言った気がした。
けどね、また
心が先に動いたんだ。
正直な気持ちなんだ。
断られて正直、胸が痛かった。

朝、目を覚ます。
会えないけど仕方ないと
自分に言い聞かせる。
大丈夫。大丈夫。

そして、お昼近くになってからのランチの誘い。
複雑な心境だった。
会っていいのかな？って。

でも、でも
会いたかった。
たとえそれが2時間でも。
会って
ランチして
コーヒー飲んで・・・・。
それだけでも、嬉しかった。
私に会いたいと思ってくれたことが
嬉しかった。
会える事が
嬉しかった。

バスの中で
こっそりキスをせがんだ。
ダメだっていいつつの
フレンチキス。
そう
あなたのその照れた嬉しそうな顔が
好きなんだな。

また、来週ね。
どうか
会えますように。

メールを交換していると
会いたくなる。

「逢いたい」といいたい。
でも、今日は逢えないのが分かっている。
気持ちを抑えてメールする。
そんな私に気がついている彼。

*** そんな君がかわいいよ ***

って
なんだか、落ちていきそうな気持ちが
ふわっとすくわれた。

彼が春に「バジル」をくれると言った。
彼が家で育てているらしい。
花とおじさんってとこ？（笑）
でも、そんな彼も好き。
あなたのバジルが欲しい。
春になれ♪春になれ♪

新しい私の部屋に
あなたのバジルが居座ることを
嬉しく思っている。

今日、一人で映画を観た。
「運命の女」

重かった。
今の私には必要以上に重かった。
観終って、ずっしりこたえた。

奥さんが若い男と不倫。夫、逆上。
ってストーリー。
でも、リチャードギアのファンなんで
最後はリチャードを応援してたりして。
不倫って良くないよね
でも、あるんだよね？って感じの映画。
しかしあの最後は辛い。
もう少し救いが欲しかったな、今の私にとっては。

そんな重い気分を何とかしたくて
「フジコ・ヘミングウェイ」のCDを買った。
彼女のピアノは愛に満ち溢れている。
その辺の愛ではなくて
なんだか大きな大きなま〜るい愛。
全てを許してくれるような音色。

少し、救われた気がする。

映画を観てる間にメールがあった。
ありがとう。
映画を観るときは現実から離れることにしてるんだ。
あなたのことも忘れて。。。。
だから電源も切っちゃう。
なんて・・・・・
映画の間中あなたと私を重ねて見てたけどね。

今日、部屋を決めた。

何も無い部屋で、やっぱり彼と過ごすことを
想像していた。
彼は来てくれるだろうか？

実は私には、とあるジンクスがある。

それは好きな人からもらった指輪が
いつの間にかどこかに消えてしまうと
その彼とも終わってしまうというジンクス。
今日彼からもらったダイヤの指輪を久々にはめようと思ったら・・・

なかった。

焦った。
いやだな〜って思って、必死で探した。

・・・・・

これで無かったら彼とも終わりかな？って
頭をよぎった。
・・・・・
探した、探した、必ずあるはずだと言い聞かせながら。。。

・・・・・
・・・・・

そして

みつかった。
ほっとしたのは、隠し切れない私の気持ち。

あなたとはまだ終われない。
終わらせたくない。

深夜1時。
メールあり。

*** 大好き ***

胸が”ぐっ”っとしまる。
息が止まりそうな、そんな感じだった。

そんな気持ちにさせといて
逢えない、関係。
今すぐには逢えない。

*** 逢いたい ***

むなしい思いだと分かっていても心は先に動く。メールする。
酔っ払いすぎてるといって彼は
「好きよ。おやすみ」と締めくくる。

*** きらいです。おやすみ ***

そう送信したら電話が鳴った。
出なかった。
♪星に願いを♪
が切れて、静かになったら私から電話した。
「なんで出らんやったとね？」
そんなの分からない。

頭より先に
”心”が動く。
”好き”が動く。

そんな気持ちに、あなたはならないの？

．。．。．。．。．。．。．。．。．。．。．

　　もう、さらって欲しい・・・・・